AIブームは循環投資によるバブルを誘発する?

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最近の相場は「いかにAIブームに乗る事が出来るのか」というような感じになっていますよね。AIに関連する巨額の投資や融資を受けた企業の株価が爆上がりする事が多くなっています。そして、それはかつて2000年ごろに起こった ITバブルの崩壊のように今回も AIバブルとして崩壊するという論調も増えてきました。

バブルになって激しく弾けるのだけは避けて欲しいよね

AIは今後も必要な物なので過度は心配は不要だけど、行き過ぎは怖いね

チャットGPTで世界中に旋風を巻き起こしたオープンAIを中心に資金が回っており、今年の9月以降だけでも、エヌビディアとアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)、ブロードコムといった半導体企業からの調達案件を立て続けに発表していました。

そして、それぞれの企業から半導体(GPU)を調達する事で、生成AIの性能を高めるために必要なデータセンターを構築するのに必要な半導体を急ピッチでかき集めています。

オープンAIは、まだ赤字企業で全然利益を生み出していないので資金力もあまりないです。なので巨大半導体企業の資金力を活用して(借りて)、資金を集めて半導体を購入して自社の能力を一気に高めていく方針を続けています。

各半導体企業が提供する資金は、自社の半導体を購入する事を義務付けておらず、オープンAIが何に使用するのかも自由なのですが、資金を受け取ったオープンAIは自社の性能を上げるために半導体を購入するのは必然的であり、提供した資金はほぼ確実に半導体を購入する資金に充てられていきます。

ゆえに、ベンダーファイナンス(循環投資)なので危険だと言われているようです。ベンダーファインナンス自体は昔からあります。代表的な例をあげると、ボーイング社は取引先に巨額の融資をして、その融資を元に取引先はボーイング社のジェット機を購入しています。航空機は非常に高価であり、簡単には買えるものではない(資金が大量に必要)ので、資金力のあるボーイングが融資をしている状態です。

その商品(業界)にしっかりとした需要があり、その需要を元に資金を融資するのであれば特段問題はないのですが、その需要が無い状態(少ない状態)で融資だけが先行してしまうと、その融資は焦げ付いて回収不能となり、企業に大きなダメージを与える事になります。

今回のエヌビディアなどを中心としたベンダーファイナンスが適切な需要を元に行われていれば、何も問題がないのですが、果たして AIが本当にこれほど巨大な需要があるのかどうかが未知数であるという事で不安が高まっているようです。

各社が我先にとこぞって AIの強化(データセンターの強化、半導体の奪い合い)をしており、確かにこの部分が供給多寡で余ってしまったら、先行投資した莫大な資金が焦げ付いて大きなダメージを受けますが、ほとんどの企業がまだAIを本格的に導入しておらず、AIの普及が極々初期段階である事を考えれば、それほど心配するほどではないのかなと思います。

AIバブルと呼ぶには、まだ早いのではないかなと思っています。

   

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