景気はローテーションしていき、株式市場もそれに合わせて主役となるセクターが変動していきます。一般的には、「好景気→金利引き上げ→景気減速→不景気→金利引き下げ→景気回復→好景気」を繰り返していく事になります。そして、株式市場の注目セクターも同じように動いていきます。

不景気の時は公共株、好景気の時は消費循環株が有名だね



基本的には景気サイクルに連動してセクターが動機付くよね
景気が弱い時は、投資家が守りに入る事から業績が景気に左右されにくい公共株(電力会社など)や普段使いされるため安定した売り上げがある消費安定株(食品、飲料、日用品など)が人気を集めます。
景気が強い時は、高額な物が売れるようになっているので消費循環株(自動車、宝飾品、ブランド企業など)や長短金利差の拡大と借入金額の拡大によって金融株(銀行など)が上昇していきます。
「株式市場における景気循環サイクル」


米国株市場において、今まで大きく上昇していたハイテク銘柄などは景気が最悪期から徐々に上向き始めた頃などに好まれるセクターとなっています。ハイテクセクターは経済そのものが成長していなくても各企業の力で事業を成長させていく力があり、特に低金利下においては低金利で資金を集めやすく、集めた資金を元に設備投資等で更に成長を加速させることができる為にこの時期にハイテクセクターが好まれやすいです。
景気循環サイクルに合わせて自分のポートフォリオを次々と入れ替える必要はないと思うのだけど、自分のポートフォリオの波が激しいなと感じるのであれば、景気循環サイクルに合わせて少しポジションを落とすなどをしてみると、安定感が増すと思います。
もしくは、好景気・不景気に強い各セクターを均等に保有するなどのポートフォリオを組めば、より安定感が増すポートフォリオが組めます。ただ、S&P500などの指数と比較すると伸び率が悪くなるので、その辺りをどう判断するかになるのですけどね。
S&P500などの指数はしっかりと分散されてはいますが、今のS&P500はマグニフィセントセブンなどに代表される超大型ハイテク企業の比重が高くなっているので、どうしてもハイテク銘柄に引きずられがちな部分があります。
そういったところに不満を感じるのであれば、自分なりに少しポートフォリオを組み入れ銘柄を考えながら、安定感のあるポートフォリオを作っていくのも面白いかもしれませんね。


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