先日、ウォーレン・バフェット氏が日経新聞のインタビューにて日本株に対して「追加投資を検討したい」と発言しており、日本株に対して前向きで強気な見通しを示していた事が話題になっていましたね。
投資の天才として有名なウォーレン・バフェット氏。私が最も尊敬する投資家であり、投資を学びだした頃にはバフェット氏の本を読んで、バフェット氏の考え方や投資手法を参考にさせていただきました。
皆が参考にして、憧れる投資家だね
「バフェットの銘柄選択術」という本は、今でも私にとって家宝です
世界中の投資家から注目を集め、伝説の投資家として今でも強い存在感を放っているウォーレン・バフェット氏。
今回は、ウォーレン・バフェット氏の投資についての内容です。
バフェット氏の日本株への投資
バフェット氏が本格的に日本株へ投資した事が話題になったのは、2020年8月です。
伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅の5大商社へ投資をしており、それぞれ5%を超える株式を取得していると報じられました。そして、それぞれの株式について長期保有を目的としており、最大で9.9%までは保有比率を高める可能性があるとしていまいました。
この報道があった際には5大商社の株価はそれぞれ急反発していました。
5大商社の2020年8月31日での日中高値と上昇率
丸紅 14%上昇(666.2円)
住友商事 12%上昇(1408.5円)
三菱商事 10%上昇(2574円)
三井物産 8.7%上昇(1937.5円)
伊藤忠商事 6.5%上昇(2783円)
バフェット氏は2020年に入ってから徐々に本格的に日本の商社株を買い増していっており、そしてこの報道があった2020年8月には保有比率は5%を超える規模になりました。
最近のバフェット氏の日本株への動向
バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイは円建て社債の発行を新たに検討しています。これが実施されると、過去にもバークシャー・ハサウェイは円建て社債の発行後に日本の商社株へと投資をしており、日本株への追加投資の可能性が高まります。
日本の商社株を9.9%ぐらいまでは買い進めていくという過去の発言と、更に円建て社債の発行によって、商社株への買い増しが濃厚となってきた中での今回のウォーレン・バフェット氏のインタビュー。
やはり非常に注目を集めており、インタビュー内容を受けて5大商社の株価は再び大きく上昇しており、バフェット氏の影響力の強さを改めて感じる事になりましたね。
2023年4月11日のインタビュー後の5大商社の株価
丸紅 4.6%上昇(1819円)
三井物産 3.7%上昇(4042円)
住友商事 3.3%上昇(2359円)
伊藤忠商事 3.2%上昇(4219円)
三菱商事 2.1%上昇(4858円)
バフェット氏へのインタビューの内容
5大商社の株価を一斉に上げたバフェット氏のインタビュー。
日本への来日は2回目となるバフェット氏のインタビューの中で、バフェット氏はどのような事を語っていたのか?
バフェット氏のインタビューの要約
- 「追加投資を検討したい」と日本株に強気な見通し
- 5大商社の株式の保有比率を7.4%に引き上げた
- 今は5大商社しか投資していないが、次の投資先は価格次第
- 5大商社への投資は、米国以外で最大の投資
- 5大商社は、バークシャーと事業内容が似ている
- 事業内容が似ているから理解しやすい
- 事業のパートナーとして関係を築くことも可能
バフェット氏が最初に5大商社に投資している事が明らかになったのは2020年8月。その時には5%だった保有比率は、2022年秋には6%台にまで増やしており、今回は7.4%と徐々に買い増しを進めています。
今後も、9.9%になるまで少しずつ買い増していく事になる可能性は高く、また5大商社以外の企業への投資も今後明らかになるかもしれません。
まとめ
バフェット氏の投資が必ず成功するとは限りませんが、バフェット氏が投資して成功した事例は数多くあります。また長期投資を信条としており、ハイテク銘柄のような高PERが付いている期待値の高い企業への投資はあまりしません。
地味でも、しっかりと業績を伸ばしていくような企業や安定的に業績を叩き出すような企業に長期的に投資をして保有を続けていく形を取っています。
バフェット氏が長期投資をしている銘柄で有名なのはコカ・コーラ社ですよね。34年前に投資をしてからずっと保有を続けています。その次は、アメリカンエキスプレスです。アメリカンエキスプレスは29年前に投資をしており、その後も保有を続けています。
バフェット氏は、基本的には長期保有を目的に投資をしており、資金量も多いため、一気に買い進めるというよりは徐々に買い進めていく形をとるので、次に何か新しい日本株の取得が明らかになるのであれば、情報が入って時点でその銘柄を購入していくと満足いくリターンを確保できる可能性はそれなりに高いと感じます。
日本の5大商社への投資の時も、2020年の時に投資をしていれば2倍ぐらいになっていたのですからね。
もちろん、天才もミスをする事があるので、必ず上昇するとは限りませんが、投資家としての腕や目利きは誰もが納得する確かなものがあるので、新しい日本株への新規の投資先が明らかになれば、便乗して投資していくのも面白いかもしれませんね。
でも、その前に、自分でウォーレン・バフェット氏ならばどんな企業に投資をするのかを考えておくのも楽しいと思います。こういった事を考えていくのも、投資の楽しみ方の1つですよね。
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