トランプ大統領の関税施策に振り回されている株式市場。普段であれば株式市場と逆相関(反対の値動きをする)であるはずの債券も、米国の信用格付け引き下げなどの影響もあって値動きが思わしくなく、基軸通貨として有事の際には資金が集まってくるドルも下落基調となっているなど、米国資産がトリプル安となる時が多くなっています。

債券が従来ほど株式と逆相関になっていないね



関税によるインフレ懸念も強く影響しているね
株式や債券、ドルなどの伝統的な資産が売られている中で、政府や中央銀行に依存していない資産であるビットコインの需要が高まっているようで、ビットコインは過去最高値を更新するなど今月は好調を維持しています。
米国への経済的・政治的・金融的な信用が低下している現状において、無国籍資産であるビットコインは安全資産である金の現代版(デジタルゴールド)として、資産の逃避先に選ばれていますね。
米国ではビットコイン現物ETFの承認により、機関投資家からの資金流入が加速しているようです。特にブラックロックのIBITなどのETFには、5月だけで40億ドル以上の資金が流入し、累計では620億ドルを超えています。ビットコインをポートフォリオに加えて資産の安定化・分散化を図る動きが強くなっています。
従来は、不安定な資産の代表としてあげられていたビットコインも、その影響力が強くなってくるにしたがって無視できない存在となっており、ビットコインに否定的な立場を取っていた機関投資家の中にも「流れに抗い続けることは難しい。少なくとも有望な資産クラスだと認めざるを得ない。われわれの業界では、市場の流れに永遠に逆らい続けることはできない。だから、我々ような懐疑派でもそろそろこの流れに乗らざるを得ないのかもしれない」とビットコインの影響の強さを認める動きが出てきました。
トランプ政権は、ビットコインを含む暗号資産に対しては融和的な立場を取っており、「戦略的ビットコイン備蓄」を打ち出したこともビットコインの信用を後押しした面がありますよね。日本でも、ビットコインが金融資産として認められてETFなどが承認されるとビットコインへの投資がやりやすい環境になっていくので、規制緩和に期待したいですね。
アナリスト達の想定では、ビットコインは2025年末(今年の年末)には、現在の1ビットコイン=11万ドルから1ビットコイン=15万ドル~20万ドルにまで上昇すると想定しており、今後もビットコインは値上がりの可能性が高いと想定しています。
近年できた新しい金融資産であるビットコインですが、市場での認知度・信用度も高くなってきており、ポートフォリオの一部に加える投資家が増えてきましたね。まだまだボラティリティが高いビットコインなので資産ポートフォリオにおいて高い割合で保有するのはリスクが高いですが、一定量を確保するのは資産の分散化という意味において役割を果たしているのかもしれませんね。
コメント
コメント一覧 (2件)
いつも楽しく拝見しています。
質問があります。
SP500投資では、VOO、インデックスファンド、1655の3種の中では、何を主力に投資されてますか。
おはようございます、leeさん。
主力はS&P500のインデックスファンドです。ポートフォリオの4割ぐらいです。