アマゾンは物流施設やデータセンターをどれだけ増やし過ぎたのか?

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今日はクリスマスですね。我が家は予約している美味しいケーキを皆でお家で食べる予定にしています。

クリスマスシーズンになるとプレゼントの購入で便利なのがネットショッピングなどのサイトですよね。家から注文が出来て自宅に配送してくれるので、子供に大きめのおもちゃなどを購入する際には助かります。我が家の子供達は、もう大きくなったのでおもちゃを注文する事はないですが、子供達が小さい頃はよく利用していました。

毎年、この寒い時期に配送を担当してくれる方々には本当に感謝しています。

毎年この時期は運送業者さんは大変だよね

本当に有難いと思っています

さて、そんなネットショッピングで最大手のアマゾンは近年物流施設を増やし過ぎた事によるコスト高に苦しんでいます。今回は、そのアマゾンの物流施設がどのくらい増えているのかを確認したいと思います。

目次

アマゾンのフルフィルメント(物流施設)

アマゾンの強みとしてフルフィルメント(物流施設)への積極的な投資があります。フルフィルメントへ投資を続け、最先端の機器を導入して、いち早く荷物を仕分けて配送体制を整え、スムーズな配送を可能としています。

そのため、物流施設へと多額の資金を投資しながら設備投資を続けているのですが、アマゾンのフルフィルメント(物流施設)はどのくらいの速度で増加しているのだろうか?

アマゾンは、コロナが流行する事によって自宅待機する人々が増え、そんな人々が生活必需品を確保する手段としてアマゾンなどのネットショッピングを利用する事が急激に増えた事から、その急激な需要の増加に対応できるようにフルフィルメントの拡大を急速に進めてきました。

コロナ禍が少し落ち着き、人々が日常生活をとり戻し始めるとネットショッピングの需要は通常に戻り始めました。そうなると、拡大した物流施設は処理能力が余る事になってきたのです。それにより過剰に拡大した物流施設の維持費等によってコストの負担が増したアマゾンは、その後処理に苦しんでいる状態となっています。

コロナ前とコロナ後の物流施設等の状況

アマゾンは、通期決算の際に物流施設(フルフィルメント)とデータセンターの敷地面積を公表しています。

これを確認する事で、コロナ前とコロナ後の物流施設をどの程度増強したのかが把握できます。

ただ、物流施設とデータセンターを合わせた敷地面積となっているので、物流施設単体ではどれだけ増やしたのかは分かりまんが、おおよその目安にはなると思います。

物流施設とデータセンターの敷地面積

年度リース契約面積自社保有面積合計面積増加率
2018年度2億2651万3000㎡655万2000㎡2億2306万5000㎡11.6%
2019年度2億6401万6000㎡816万1000㎡2億7217万7000㎡16.8%
2020年度3億9034万5000㎡1191万0000㎡4億0225万5000㎡47.8%
2021年度4億9942万7000㎡2626万4000㎡5億2569万1000㎡30.7%

こうやって確認してみると、コロナが流行し始めた2020年から急激にリース契約と自社保有面積を増やして物流施設とデータセンターを拡充しているのが分かりますね。

2020年は47%の増加しており、翌年の2021年は30%も増加しているのだから、コロナが落ち着いて通常に戻れば確かに物流施設の処理能力は過剰になりそうですよね。

暫く時間は必要となる

今年度(2022)の敷地面積は、通期決算が発表されてからでないと分からないのですが、減らしてはいないと思うので多少増えている状態になっていると思います。

過剰になっている物流施設を持て余している状態になっているので経費の負担がアマゾンに重くのしかかっている状態となっています。その上に景気が落ち込んでいくのであれば通常の需要ですら減ってしまうのでダブルパンチを食らう形になりますよね。

来年度のアマゾンは、かなり厳しい状況に追い込まれる感じがします。

でも、そこが狙い目でもあると思っています。

いつまでも需要が落ち込んだままだとは考えづらいので、需要が戻ってくれば物流量は増えていくだろうし、ネットショッピングの成長性も景気悪化で一時的に落ち込むことはあっても長期的にはまだ成長途上にある段階です。いずれは増やし過ぎて持て余している物流施設も活用できる時期が来ると思います。それまでに2~3年は必要かもしれませんね。

アマゾンの成長が再び軌道の乗り始めるまでに、暫くはアマゾンには厳しい視線が送られる事になるのではないかと考えています。

来年は特に厳しい状況に追い込まれる可能性がありますが、逆にそのタイミングこそが投資するチャンスなのだと思います。

  

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