今年の株式市場は、AIブームに沸き立っていますね。インターネット革命と言われた2000年初頭、スマホ革命と言われた2010年頃、そして現在は AI革命の始まりと言われており、人々の生活や環境が大きく変わる節目に立ち会っているのかもしれません。

これからAIがドンドンと私達の生活の中に組み込まれていきそうだね



スマホが社会インフラになったように、AIも社会インフラになりそうだね
AI時代を先導しているのは、誰もが知っているエヌビディアです。そして、そのエヌビディアの動向に世界中が注目しており、エヌビディアの動きによって株式市場も大きく動きます。エヌビディアが王道だとすると、その王者のサポートを受けて大きく成長しそうな企業もチラホラとあります。
先日、エヌビディアはオープンAIに1000億ドル(14兆5000億円)を投資して新たなデータセンターやAIインフラの整備を支援する事を発表していました。今回の両社の合意は、ChatGPTのようなAIツールとこれを稼働させるために必要な計算能力への需要が急拡大している事を表しています。
オープンAIはデータセンターの整備を加速させていきます。そして、それはオープンAIだけでなく、あらゆるIT企業がこぞってデータセンターの増強を急いでいます。「世はまさに AI戦国時代」へと突入しています。
そんな中で大きく注目されているのが、コアウィーブ(CRWV)という企業です。AIインフラ提供企業で、高性能GPUを沢山仕入れてデータセンターを構築して、他社に貸し出しています。
コアウィーブが強い点は、エヌビディアから期待されていて出資を受けているという事です。エヌビディアはコアウィーブの株式を7%ほど持っており、エヌビディアの最新のGPUを優先的に受け取れるようになっています。そして、エヌビディアが投資(出資)している企業の内訳をみても、コアウィーブに力を入れているのが分かります。
エヌビディアの投資金額比率(出資割合)をみてみると、エヌビディアのポートフォリオは43億ドルほどあるのですが、このうちコアウィーブに投資している割合は91%にもなっており、アームが4%ほどです。残りの他の企業は数パーセント程度の少額です。エヌビディアはコアウィーブに大量の資金を投入しており、強力にバックアップをしている状態です。
先日も、エヌビディアとコアウィーブは63億ドルのクラウド契約を結んでおり、この契約においてエヌビディアはコアウィーブの顧客が使い切らなかった余剰能力(クラウドの余剰容量)についてもエヌビディアが買い取る事を義務付けています。エヌビディアとコアウィーブの強い関係を表していますね。
オープンAIはコアウィーブの上位顧客(コアウィーブのデータセンターを多く契約している)となっています。そのオープンAIがエヌビディアから1000億ドルの出資を受けてデータセンターの増強を行う事になっているので、必然的にその資金の一部はコアウィーブに流れていくと想定されています。
オープンAIがエヌビディアから1000億ドルの出資を受けてデータセンターを増強すると発表された日に、エヌビディアの株価は 3.9%も上昇していましたが、コアウィーブはエヌビディアよりも更に大きく上昇しており 6.7%も上昇していました。この先の展開を想定して先回りした投資家からの資金がコアウィーブに流れていったようですね。
コアウィーブが今年の 3月 28日に IPO(新規上場)した際に私が 40ドルで 100万円分購入した株価は、今では 133ドルとなっており、僅か半年間で 3.3倍にまで膨れ上がっています。
AIが発展していけばいくほど、データセンターの増強は急務となっていき、そのデータセンターを提供しており、更にエヌビディアと強い結びつきがあるコアウィーブにとっては、これからのAI時代は強力な追い風となっていきます。今後の有望企業の1つなのではないかなと思っています。
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