レバレッジ投資の高度な使い方

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一番多くの投資家達に投資されているのがインデックス投資だと言われています。ダウやS&P500などの指数に連動するものや、全世界に分散投資出来るオルカンのようなインデックス投資は安定感があって人気があります。

一方で、個別株も根強い人気があり、テスラやエヌビディアなどの今話題の銘柄やアマゾン・グーグル・マイクロソフトなどの世界を牛耳っているAI企業や、世界中で利用されているマクドナルドやコカ・コーラなどの銘柄も人気があります。

僕はテスラの未来に期待しているよ

私はアマゾンに期待したいですね

個別株でも上手くいけば充分なリターンを得る事が出来るのですが、それ以上の高いリターンを狙いたい投資家にとってはレバレッジ投資が人気があります。レバナスやS&P500ブル3倍ETFなどが話題に上がっている事もありましたよね。

今回は、そんなレバレッジ投資についてのお話です。

目次

レバレッジ投資に人気が集まる時

投資家に大きなショックと恐怖を与えたコロナショック。米国市場を含めた世界中の株式市場が大暴落しており、多くの投資家達に大ダメージを与えました。皆が逃げ惑った事で株価はかなり大きく下落して、垂直落下のようなチャートになるほどの急落でした。

コロナショックで株式市場が大きく下げた後は、その反動も合わさって順調に相場は持ち直しており、怖いもの知らずのように綺麗な右肩上がりの相場となっていきました。こうなってくると相場の雰囲気は強気に傾いてきます。

強気な相場になると、リスクを取る行動が増えていき、レバレッジ投資などの強気な投資が流行るようになっていきました。

株価が右肩上がりに上昇していれば、それにレバレッジを掛ければもっと儲かるという事で、株価が上がれば上がるほど、レバレッジを押す人々が増えていきました。

Twitter(X)などでも、レバレッジで増えた収益を発表する人たちの投稿が多かったと思います。皆が、バラ色の未来を信じている感じで、リスクをとる事が正義のような雰囲気さえ感じられるほどでした。

そんな強気な雰囲気も、相場が崩れ出すと砂のお城がボロボロと崩れ去るに強気な意見も減っていきました。去年の相場のように、再び相場が下落していくとレバレッジ投資も影を潜めていきました。

高度なレバレッジの使い方

相場が上昇している時は、強気派の意見が力強く拡散されており、「レバレッジが最強!レバレッジに長期投資をしていれば簡単に億り人になれる」という人もいました。レバレッジの長期投資が成功の近道だという人もいました。

確かに、レバレッジを掛けたものに投資をすれば、普通にダウやS&P500などの指数に投資をするよりも大きく増えるし、それを長期に保有すればガンガンと増えていく事になると思います。指数とレバレッジ投資のチャートなどを比較してみても、確かにレバレッジ投資は大きく増えています。

ただ、それは高度なレバレッジの使い方になると思います。

人は、痛みに耐える事が難しい動物です。想像するのと体感するのとでは全然違ったという事も多々あると思います。

チャートなどは、誰でも簡単に見る事が出来ます。そして、チャート通りに投資が出来るのであれば誰でもお金持ちになっていると思います。

通常、相場が暴落したという時はどんな時だろうか?

指数でいえば20%も下落すれば暴落に分類される事があるし、30%も下落すれば間違いなく暴落に指定される下落となります。

保有している物が20%や30%も下げれば、投資している全員が長期投資は正しいと思っていても、それを維持することは非常に難しく、多くの人は怖くなって手放してしまうものです。頭で分かっていても、感情がコントロールできずに狼狽売りしてしまう人が続出するのです。

レバレッジを掛けている物は、指数が20%も下げれば、更にもっと大きく下落をする事になってしまいます。

ここで、最近のS&P5003倍レバレッジETF(ディレクション・デイリー・S&P500ブル3倍)を比較してみましょう。ついでに、レバナス(iFreeレバレッジ NASDAQ100)も入れてみました。

名称2022年1月4日2022年10月12日2023年10月4日
S&P5004793.543577.03(25.3%下落4263.75(11.0%下落
3倍レバレッジ145.7852.77(63.8%下落76.62(47.4%下落
レバナス4245116447(61.2%下落25629(39.6%下落

指数に投資をしていて、20%以上も下げたら大騒ぎとなっているのに、レバレッジを掛けた投資は更に輪をかけて下落しており、当たり前ですが大暴落しています。

このような状態で、長期投資だから大丈夫だと長期保有できる人は本当に極少数です。しかも、指数はまだ25%程度しか下げていなかったという事は、更に30%・40%下落へと進む可能性があり、そうなるとレバレッジを掛けた投資は更に激しく棄損していく事になるのです。

怖くて・怖くて、とてもじゃないけどホールドを続ける事など出来ないと思います。

頭の中では長期投資をしていればいいと分かっていても、ガンガンと実際に自分の資産が減っていくのを目の当たりにすると、人は冷静にはおられずホールドを続けていく事が出来る人は少数派となります。

レバレッジ投資を長期投資すると言う事は、本当に高度なレバレッジの使い方と言えると思います。

まとめ

レバレッジ投資は、長期投資には向かないと思います。

もちろん、上手く使いこなせる人もいるだろうし、レバレッジに長期投資が出来る猛者も存在すると思います。ただ、そんな投資家は少数派だと思います。

多くの投資家は、レバレッジに投資をしていても大きな下落に巻き込まれ、自分が保有しているレバレッジ投資が50%ぐらい(半分ぐらい)下落すれば、逃げていくものです。更に下げていくという恐怖に耐えながら保有する事は非常に難しいと思います。

上昇相場の時にはレバレッジ投資を推奨する投資家が増えていくし、チャートをみていれば長期的には右肩上がりで、しかも指数などよりも大きく上昇しているので、非常に魅力的に感じるのですが、実際にはレバレッジ投資で長期保有するのは高度な手法(テクニック・心理状態)の投資方法になっています。

   

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんばんは。
    昔から楽しく拝読させていただいてます。

    僕はspxlに長期投資をしている者で、spxl2000万、キャッシュ2000万、合計4000万をリバランスしながら運用しています。
    今回指摘されているように、確かに暴落時の恐怖は並大抵ではありせん。底の見えないジェットコースターに乗っている感覚に近いかもしれませんね。

    ただそれ以上に僕がレバレッジ投資をしていて恐ろしいと思うのは、償還リスクです。
    リーマンショックの時のように-95%など極限まで暴落した時に、果たして償還されてしまわないか、という恐怖が付き纏っています。
    大暴落してもいつかは回復する訳ですが、大底のゴミ値になったところで償還されてしまうと回復のしようがありません。

    僕の場合はポートフォリオ全体で見た時に140%ほどのレバレッジに抑えていますが、これ以上のレバレッジをかけると冷静さを失うかもしれません。
    レバレッジに手を出す時は、自分のリスク許容度をしっかりと見極めることが大事なのかなと思います。

    • こんにちは、ゆうさん。

      いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。嬉しいです。
      SPXLに長期投資されてるのは凄いですね。しかもなかなかの資金量なので、ゆうさんの心の強さとレベルの高さが素晴らしいと思います。
      暴落の恐怖を乗り越える事が出来る投資家にとって、SPXLなどの商品は非常に強い味方になると思います。
      確かに償還リスクは怖いですよね。
      暴落時に投資する人が減って償還へと向かっていくようだと最悪ですね。
      SPXLであれば、償還などは起こらないだろうとは思いますが、「絶対ない」とは限らないのが投資の怖い所ですね。
      自分のリスク許容度をしっかりと見極めて投資をしていけばレバレッジも強い味方になってくれると思います。

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