AIブームが続く中、そのAIを動かすために必要なデータセンターの拡張・増設に各社が血眼になっていますね。クラウド最大手のアマゾンはデータセンターへの設備投資を毎四半期ごとに増やしており、今年は1,250億ドルに達する予定で来年は更に増加させるつもりです。マイクロソフトも今期は前期よりも44%も設備投資を増やしており、グーグルも今年度の設備投資額を850億ドルの想定から930億ドルへと上方修正していました。

軍拡競争ばりにデータセンターへの設備投資が拡大しているね



AIという新たな産業で主導権を取る絶好のチャンスだからね
ハイテク大手の一角であるメタ・プラットホームズ(旧フェイスブック)も外部向けのクラウド部門を持っていないにも関わらず設備投資を拡大していく意向を発表しており、まさにハイテク産業において軍拡競争時代がやってきた感じになっています。
資金力が豊富なハイテク大手企業ですが、相次ぐデータセンターの拡張・増設に資金が追いつかず、グーグル(アルファベット)は加速するAIインフラ投資のために大型起債を行い、米ドル建てとユーロ建ての社債を250億ドル(3兆8500億円)発行する事を決めました。
グーグルだけでなく、メタ・プラットホームズも10月下旬に300億ドル(4兆6200億ドル)の社債を発行しており、オラクルも9月に180億ドル(2兆7720億円)の社債を発行して、AIインフラ投資の資金源に活用する予定となっています。
各社がなりふり構わずデータセンターの拡張・増設に邁進しているのは、やればやるほど収益に繋がっていく可能性が高いからです。それは、直近のアマゾンやグーグルの決算でも明らかになっているように、設備投資にガンガンと資金を突っ込んでいますが、収益もしっかりと上がってきています。
現在、一般的な企業の AI 導入についてはまだまだ初期段階です。それにも関わらず AI需要がデータセンターの能力・容量を上回っており、各社とも受注残がある状態でそれをこなすので精一杯な現状となっているみたいです。
AI導入が一般的になってきたころには、ハイテク大手の収益はかなり大きなものになっていると想定されています。そして、それに向けて各社が急速に邁進しており、拡張・増設競争が激しくなってきています。
前年対比で30%・40%というような高い増加率で増やしているデータセンター。増やした分だけ収益が上がっていくのであれば、今後の展開が楽しみですよね。今撒いている種が育っていって収穫できるようになっている頃までクラウド企業を保有していれば、美味しい果実にありつけるのではないかなと思っています。


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