レバレッジを掛けて長期投資すれば大きく増える?

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最近の米国株式市場は利下げを好感して上昇しており、経済状態が良いとは言えない感じであるにも関わらず、株式市場は過去最高を更新しており、実体経済とは違って絶好調な状態となっています。こういった好調な相場になってくると増えてくるのが「レバレッジを掛けて運用すれば簡単に資産が大きく増える」という人が多くなってくる事です。

チャートだけ見ていると、誰でも簡単に増やせると思っちゃうよね

そんなに簡単に増やせれば誰も困らないんですけどね

例えば、米国株の一般的な指数であるS&P500のチャートを見ていると、基本的には右肩上がりで推移していて、下落している時があったとしても気にせずにホールドしていれば上昇しているので、「下がっても売らずにホールドしていればいい」という事になります。

もちろん、そのこと自体は何も間違っていないし、その通りだと思います。

ただ、下落時に「下がっても売らずにホールドを続ける」という事は意外と難しかったりするんですよね。しかも、軽い下落ぐらいだったらマシだけど、20%以上の下がっていくような急落などの場合は、「下がっても売らずにホールド」すると考えていた人でも、その中の多くの人々が動揺して保有株を売る人が多いんですよね。

これは、体験した人ならば分かると思いますが、そもそも株価が大きく下落している時などは経済も市場の雰囲気もアナリストの論調も総悲観の時です。まだまだ株価が下がると皆が思っている時です。そんな時に「逃げずに、まだまだ下がると分かっていても我慢してホールドしておく」という事が出来る人は意外と少ないものです。

例えば、コロナショックの時などでも分かるように、何かしらのトラブルがあると大きく下がっていきます。コロナショックの時は株価が下がり始めて1か月ほどであっという間に 34%も株価が急落しました。その時点では、コロナなんて全く収まっていないし、世界中の都市でロックダウンが行われていて、あらゆる場所が世紀末のような状況で、これからどうなるのか分からない感じでした。

なので、34%下がっていても、「まだまだ下がる。経済は破綻しており、これから大不況が続く」という論調が強く、これから更に株価が下がって、リーマンショックの時のように50%以上は株価が下がるのは当然だろうという雰囲気が強かったです。そんな状況になれば「今から更に下がるのが確実なのだから、とりあえず今のうちにキャッシュに替えておこう。更に下がったら、その時に買いなおせばいいや」と考える人が大多数です。

これがレバレッジを掛けていると、更に強烈な状況になります。単純に2倍の動きをするとして(レバレッジ2倍だから単純に株価が2倍の値動きになる訳ではないけど分かりやすいように単純化)、34%も株価が下落すると68%も株価が下落する事になります。

100万円だったら 32万円になってしまいます。1000万円だったら 320万円にまで減ってしまうんだよ。ここまでになる前に多くの人は怖くなって逃げてしまいます。ここまで我慢できても、「更に下がるかもしれない」という雰囲気が強く、レバレッジを掛けているから、ここから更に下がると80%下落や90%下落が現実味を帯びてきます。

1000万円が100万円になっても我慢できるような変態は世の中にはほとんどいません。全くいないとは言わないけど、極少数派です。大抵はどんなに頑張っても50%ぐらい下がれば、怖すぎて逃げてしまいます。それは資金量が多くなるほど怖さは増していきます。少額ではレバレッジを大きく掛けてリスクを取れても、資金量が増えてくるとレバレッジが逆回転すると、えげつない規模の資金が減っていきます。

ゲームとリアルとでは違うんだよね。シミュレーションと現実とでは全然違うんだよね。

相場が好調になると、「レバレッジを掛けて増やせばいいのに、何をチンタラやっているだろうね。バカだよね」みたいに煽る人がいるけど、相手にせずにコツコツと普段通りの投資を続けていけばいいと思いますよ。

   

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