イスラエルがイランの核施設を攻撃した事によって、双方による報復の連鎖が続いています。イランに核開発を手放してほしいアメリカの思惑も重なって、状況によっては泥沼化する可能性もあるイスラエルとイランの紛争。今後の状況によっては株式市場も大きな影響を受ける事になります。

紛争が更に拡大しないようになって欲しいよね



一度始めた争いは納め所が難しいよね
イランの核開発を止めたいアメリカは、イスラエルの要請に乗ってイランの核施設を攻撃しましたね。トランプ大統領は、2週間以内にイランに攻撃するかどうかを決定すると言っていたので、攻撃するとしても週明け以降になるかなと思っていましたが予想よりも早く攻撃を行いましたね。
アメリカがイランに攻撃を加えた事によって、株式市場や原油市場などはどのような反応をするのだろうか。
アメリカによる攻撃の深度(強さ・回数)によっても変わってくるし、イランの対応によっても変わってくるのですが、基本的にはペルシャ湾のホルムズ海峡をイランが封鎖するかどうかによって影響が大きく異なります。
イランがホルムズ海峡を封鎖してしまうと、世界の原油輸出量の 25%を占めるペルシャ湾経由の原油が滞る事になり、原油価格は大きく跳ね上がってしまいます。なので、イランがホルムズ海峡を封鎖するかどうかが大きな分岐点になるのです。
ホルムズ海峡を閉鎖する・しないに関わらず、アメリカがイランを攻撃した時点で株式市場は下落をして、原油価格は10%以上はあがってしまいます。ただ、アメリカの攻撃が正確に核施設のみを攻撃して、それ以上に攻撃を拡大しないのであれば、そしてイランがホルムズ海峡を閉鎖しなければ株式市場の動揺などは短期的に収まっていくと思います。
しかし、イランが強固に反応してホルムズ海峡を閉鎖して徹底抗戦を唱えたのであれば、原油価格は急騰をしてしまい、経済の混乱も拍車を掛けていく事になります。インフレが加速して不景気の拡大していき、株式市場も急落した後に更にジリジリとさげていく下落相場に突入する事になります。
イランの対応次第なのですが、核施設をアメリカに攻撃されて何も反撃をしないとは考えにくく、最悪の場合は米軍基地に攻撃を仕掛けた事により、アメリカが更なる攻撃を行う事で泥沼化する事ですよね。
流石に、イスラエルにすら勝つ見込みが薄いイランがアメリカをも相手にするのは非常に苦しいので、何処かで矛を収める必要があるのですが、何も反撃をしないという訳にはいかない(イランのプライド・国家的価値観)だろうから、何かしらの攻撃を行うのだろうけど、米軍基地には攻撃をせずにイスラエルにだけ攻撃をして、お茶を濁す感じなのが一番楽観的なシナリオなんだけど、感情やイデオロギーなどが複雑に絡み合って、どうなるのか想定するのは難しいですね。
イランが国家(政権)存続を優先させるのであれば、イランが不本意ながらどこかで妥協する事になるのだろうけど、イランが聖戦を唱えてゲリラ戦をも辞さないぐらいに強固に反応してしまうと、本当に泥沼化してしまいますね。
今回のアメリカによる核施設の攻撃を受けて、イランの反撃がイスラエルへのミサイル攻撃に留まるようであれば、金融市場の下落も限定的だと思います。しかしながら、イランの反撃が米軍も対象になったり、イスラエルがこれを好機と捉えて更なる攻撃強化に転じるなどするようであれば、当然ながら金融市場は大きく落ち込んでしまいますね。
とりあえず、双方(3国)ともに国民の為にいったん矛を収めて欲しいのですが、一度攻撃を始めると、「やった」「やられた」の繰り返しで報復の連鎖になってしまうので、簡単には納めにくいですよね。
いつの世も、悲しい事に戦争・紛争はなくならないですね。平和な世の中になって欲しいと誰もが願いながらも、争いは尽きません。難しい事だとは思いますが、早くお互いに和解して欲しいなと願っています。
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