投資の神様として投資家達から愛されているウォーレン・バフェット氏。そのパフォーマンスは素晴らしい事で有名ですが、では多くの投資家や機関投資家が勝てないとされているS&P500のパフォーマンスと比較すると、どんな感じなんだろうか。

S&P500に勝てるアクティブファンドは2割ぐらいと言われているよね



平均点を取れるS&P500に長年勝ち続けるのは難しいよね
運用が長くなればなるほど、インデックスファンド(S&P500など)に勝つことは難しくなっていき、短期的にはインデックスファンドを上回るパフォーマンスを出す確率は 20%~30%ぐらいありますが、5年以上の運用に限ると10%~15%程度にまで落ち込み、10年以上の運用に限ると 10%以下という非常に厳しい結果となります。
長期的な運用においては、インデックス投資が最適解といわれるのは、こういった結果があるからですね。
さて、では投資の天才と言われてきたウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイの運用実績とS&P500の運用実績を比較すると、どんな感じなんだろうか。
バフェット氏がバークシャー・ハサウェイを買収して経営権を取得した1965年から2024年までのパフォーマンスとS&P500の同時期のパフォーマンスを比較すると以下のようになります。
バークシャー・ハサウェイ
年間平均リターン 19.8%
累積リターン 5,502,284%
S&P500
年間平均リターン 10.2%
累積リターン 39,054%(配当込みトータルリターン)
バークシャー・ハサウェイの年間平均リターンは 19.8%となっていて、S&P500の 10.2%と比較すると約 2倍ぐらいの差がある事になりますよね。流石はバフェット氏ですよね。
これ、年間平均リターンだけをみると単純に 2倍ぐらいなのですが、長期的に毎年 2倍近いパフォーマンスの差があるので、長期運用をしていると複利の効果で恐ろしいほど差がついている事になります。
1965年に、バークシャー・ハサウェイとS&P500にそれぞれ 1万ドル(約150万円)ずつ投資をしたとすると、2024年にはこの 1万ドルがいくらになっていると思いますか?
バークシャー・ハサウェイ
1万ドル(約150万円) → 5.5億ドル(約825億円)
S&P500
1万ドル(約150万円) → 390万ドル(約5億8500万円)
1965年から2024年の 60年間で、バークシャー・ハサウェイに 150万円投資をしていると、825億円という途方もない大金に増えているのですよね。一方で、S&P500に 150万円投資をしていた場合は、5億8500万円にしかなっていないんですよね。
いや、150万円が 5億8500万円にしかなっていないと言っている時点でおかしいですよね。S&P500に投資をしていても、充分過ぎるほどの増加をしてくれていますよね。
それだけバークシャー・ハサウェイを率いていたバフェット氏が凄かったという事ですよね。流石、天才投資家バフェット氏。投資の神様と呼ばれているのが分かる気がしますよね。
私達がバフェット氏のような高パフォーマンスを長年に渡って続けるのは難しいと思います。でも、S&P500であればバフェット氏の足音にも及ばなかったとしても、平均年間リターンが10%程度(配当再投資込み)あり、それだけでも長期的に運用しておけば複利で大きく増えてきます。
あくまでもバフェット氏が凄すぎただけで、私達のような凡人の投資におけるポートフォリオは、S&P500などのインデックス投資をメインに据えておいた方が安定して運用していく事ができますね。
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