株式分割の可能性がある企業

投資をしていて嬉しい時の１つに保有株が株式分割をしてくれるというものがあるよね。株式分割をしたからといって、その株の価値が上がる訳でもないのだけど、株式分割をすると１株当たりの購入単価が低くなって投資家にとっては買いやすくなるので、もともと人気のある銘柄などは少し上昇しやすい傾向にあるよね。

株式分割をするような企業は業績も好調で株価も上がっている企業が多く、分割して１株当たりの単価が下がると購入しようと思う投資家が増えるので、株式分割後にジリジリと上昇している企業が多かったりするよね。

でも、基本的には株数が増えるというだけなので、保有している株式自体の価値が変わる訳でもなく、特に変化はないのだけどね。でも、何となく保有株が株式分割を発表すると嬉しくなるよね。

項目	もともとの株式	分割後の株式
１対１０の無償分割	1株	10株
株価	1000円	100円
1株当たりの利益	5万円	5千円

1対10の無償分割の場合だと、株数は10倍になるけれども、株価は10分の1になって、1株当たりの利益も10分の1になるから、保有していた状態の資産価値には変化がないよね。

でも、株式分割が出来るぐらいの企業（業績や株価が好調）だという事で、人気が高くなりやすいので株式分割をしてくれると喜ぶ投資家は多いよね。

さて、そんな投資家に人気がある株式分割だけど、今後に株式分割の可能性がある企業はどこなんだろうか？

株式分割が期待されている企業としてよく名前が挙がっているのが、イーライリリー、ネットフリックス、コストコの３社だね。

この３社が株式分割の可能性があるとして名前が挙がっているのは、ダウ平均の構成銘柄に組み入れられる可能性があるからみたいだよ。

ダウ平均の構成銘柄は米国を代表する企業が組み入れられていて、時々見直しなどがあって企業が入れ替わっているよね。イーライリリーやネットフリックス、コストコなどは米国を代表する企業でもあり、現在のダウ構成銘柄の一部と入替になるという噂もチラホラとあがっているみたいだね。

そして、もしもダウ平均の構成銘柄に入る事になると、株価が高い場合には株式分割をしてある程度の株価にまで下げる必要があるのです。ダウ平均は構成銘柄30社の「株価」の単純平均を基に計算されていて、この計算方法では、株価が高い企業が指数に与える影響が大きくなるんです。例えば、株価が500ドルの銘柄は、50ドルの銘柄よりも10倍の影響を指数に与える事になります。

なので、一般的にダウ平均の構成銘柄の株価は 300ドル以上になると株式分割の可能性が高まってきて、500ドル以上になってくると株式分割への期待が大きくなっていくようです。

ダウ平均に組み入れられるような銘柄が、1株500ドルや1000ドルを超えているようであれば、株式分割をして株価を下げておかないとダウ平均に組み入れられることはないので、もしもダウ平均にイーライリリーやネットフリックス、コストコなどが新規に組み入れられるようであれば、ダウ平均に組み入れられる前に株式分割をする事になります。

近年に、ダウ平均に新規で組み入れられたアマゾンやエヌビディアも株価が高くなっていたので株式分割を行っており、その当時には「ダウ平均に採用される可能性があるからだ」という報道が多くありましたよね。

イーライリリーやネットフリックス、コストコなどは米国を代表する企業として成長しており、ダウ平均に新たに組み入れられる可能性がある事から、そうなった場合には株式分割の可能性が高くなるので、株式分割をする企業が好きな方は先回りして仕込んでおくのも面白いかもしれませんね。