保有している株を貸し出して金利をもらう事の出来る貸株サービス。日本株では、取り扱っている証券会社が多いのだけど、米国株となると貸株サービスを取り入れている証券会社は少なくて、SBI証券ぐらいしかなかったんだけど、12月下旬から楽天証券でも米国株の貸株が始まるみたいだね。
保有している株が金利をうむのは有難いね
メリットとデメリットがあるので総合的に判断する必要があるみたいだね
保有している株を貸し出すことで、金利収入を受け取ることが出来るのだけど、メリットとデメリットが存在するので、手放しで喜ばしい事ではないけれども、使えるサービスが拡大していくことは有難い事だよね。SBI証券と楽天証券は常にライバル企業として切磋琢磨してくれているので、今後も有益なサービスが増えていくことに期待したいね。
まずは、簡単に貸株のメリットとデメリットを書いていくね。
メリット
保有しているだけで金利収入がもらえる
デメリット
証券会社が倒産すると貸株が戻ってこない可能性がある
貸株金利収入は雑所得になる
配当金相当額も雑所得になる
まずは、メリット。保有しているだけで金利収入があるのは嬉しいよね。ただし、金利収入については過度は期待はしない方が良いかな。先行してサービスを提供しているSBI証券の貸株金利をみてみると、ほとんどの銘柄の貸株金利は 0.01%なので、おまけ程度に金利収入がもらえると思っている方がいいかな。
500万円の米国株があっても、0.01%の金利収入だと年間 500 円程度なのでね。それでも、何もないよりは少しでも収入がある方が嬉しいと感じるかもしれないよね。
一方で、デメリットとしては、証券会社が倒産すると貸株が戻ってこない可能性があるみたい。でも、よほどのことが無い限りはネット証券最大手クラスのSBI証券や楽天証券が倒産する事はないと思うので、大丈夫だと思うけど、過去には山一証券(野村証券や大和証券などと肩を並べていた当時の4大証券の1つ)が倒産した事があるので、可能性は非常に少ないけれども倒産する事があるかもしれないね。
あとは、貸株金利収入は雑所得になるので確定申告が必要となるみたい。それと配当金相当額は、貸株をする事によって配当金を受け取れないケースの場合に配当金相当額として支払ってくれるのだけど、配当金相当額も雑所得になるみたいだね。雑所得は、サラリーマンの場合は20万円以下は確定申告不要だけど、副業の所得や公的年金や一時的な収入も雑所得になるので、それらの合計で20万円以上であれば確定申告が必要となっているんだな。
では、楽天証券の米国株貸株サービス概要を確認してみようかな。
項目 | 内容 |
---|---|
取り扱い銘柄 | 原則、全銘柄 |
取引口座 | 特定口座・一般口座(NISA口座は対象外) |
設定コース | 金利優遇コース・配当優先コース |
貸株金利 | コースによって、別々に設定 |
受け取り通貨 | 円・ドルのどちらかを選択可能 |
貸株金利の入金時期 | 毎月、月初の第2営業日に入金 |
基本的には、米国株の全銘柄が貸株サービスの対象になるみたいだね。SBI証券ではETF(VOOやVTなど)も貸株サービスの対象となっていたので、楽天証券も同じような対応になると思われます。
コースを設定するようで、「金利優遇コース」と「配当優先コース」とがあるみたいだね。
「金利優遇コース」だと、貸出す期間に応じて貸株金利が上昇するみたい。ただ、貸株の状態だと配当金が受け取れなくなるんだな。そのため、金利優遇コースの場合は、配当金の代わりに配当金から所得税相当額(15.315%)を控除した額の配当金相当額を受け取ることになるみたいだね。
「配当優先コース」だと、配当金の権利確定日までに自動的に自分の口座に株式が返却されるので、通常通りの配当金を受け取ることが出来るようになっているみたいだね。
受け取れる通貨は、円でもドルでもどちらでも可能なようだね。SBI証券はドルだけだったみたいだね。
さて、米国株の貸株サービスなんだけど、現状では微妙な感じに思えるかな。
まだ、楽天証券の貸株金利が発表されていないから分らないけど、SBI証券を見る限りでは、ほとんどの銘柄が 0.01%の金利なので、楽天証券も同じような感じになると思うんだ。
そうなると、私が現在保有している米国株(NISA口座分は除く)が 3700 万円ぐらいなので、それの 0.01%となると、年間で 3,700円程度なんだよね。
せめて、0.1%ぐらいの貸株金利だったら、年間で 37,000円になるから美味しいかなと感じるんだけど、貸株金利が 0.01%だとすると、ちょっと物足りない感じに思うかな。何もしなくても、お金がもらえると思えば良いのだけどね。
でも、塵と積もれば山となるというので、コツコツと収入を得ていくことが大切なのかもしれないね。SBI証券に続いて、楽天証券でも米国株の貸株サービスが開始されるので、興味のある方は12月下旬からサービス運用開始となるよ。
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