去年に引き続き、今年も好調を維持していた米国株市場。ところが4月に入ってからは一転して軟調な展開となっています。4月の月間騰落率(24日時点)はダウ平均が3.3%下落、S&P500が3.4%下落、ナスダックが4.0%下落となっていて3指数とも下落基調となっています。
今まで好調だったから少し不安になるね
円安だから、まだダメージはマシだけどね
今までは、米国経済が好調をキープしていたことから、力強い米国経済を好感して株式市場の上昇をしていましたが、あまりに米国経済が力強いため、インフレの鈍化が止まっており、逆に強い経済が作用してインフレが加速していきそうな感じになっています。
こうなってくると、利下げなどを行っている場合ではなくなってくるので、当然ながら利下げの時期は後ろ倒しになっていき、利下げを期待していた株式市場にとっては梯子を外された形となっています。
今まで充分に上昇しており、たくさん利が乗っている状態であることから、今のうちに利益確定をしておこうという動きも出てきており、相場は少しずつ崩れてきている感じになっています。
また、今まで相場を牽引してきたハイテク銘柄などの業績もイマイチな状態になっていきそうな感じであることも、相場を弱気にさせている要因となっています。
ハイテク銘柄の先陣を切って発表されたメタの決算は今期の業績は市場予想を上回っていたものの、来期のガイダンスは市場の期待を裏切る結果となっており、今後の業績不安から時間外取引では14%もの大幅下落となっています。
メタに引きずられる形で、他のハイテク銘柄であるアマゾンやマイクロソフト、グーグルなども時間外取引の株価は2%以上の大きな下落となっていました。
相場を牽引してきたハイテク銘柄が続けてコケてしまうようであれば、本格的に米国株市場は右肩下がりの下落へと突き進んでいく事になりそうです。
そういった意味では、25日の夜(日本時間26日の早朝)に発表されるマイクロソフト、グーグル、アマゾンの米国株を代表するハイテク大手企業の決算が非常に重要になってきますね。
このブログがアップされる頃には、マイクロソフト、グーグル、アマゾンの決算内容が発表されていますが、これらの企業の次期ガイダンスがイマイチだった場合は、本格的に米国株市場が下落を始めていくかもしれないので心構えをしていく必要があるかもしれませんね。
出来れば、ハイテク大手企業達が好決算を叩き出しながら、まだまだ相場を引っ張って行ってもらいたいところですよね。
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