4月10日(水曜日)の米国株市場は大幅下落となっていました。その日に発表された消費者物価指数が市場予想を上回る数値となっており、コア消費者物価指数(消費者物価指数から変動の大きいエネルギーや食料品を除いたもの)も市場予想を上回っていた事からインフレ懸念が高まってしまいました。
米国の景気は依然として強いね
利下げが遠のくと困りますよね
消費者物価指数が力強い結果となっていた事から長期金利も再び上昇しており、4.5%台に乗せています。またドル円相場も一時は1ドル153円台になっていて、34年ぶりの円安水準となっていました。
経済が依然として力強く、インフレが鈍化していない事から安易に利下げを行うとインフレが再び高まってしまう懸念がある事から、利下げの時期も従来想定されていた6月から大幅に後ろ倒しになっています。
先月までは6月の利下げが濃厚だと言われていましたが、あっという間に6月の利下げ確率は17%程度となっており、6月に利下げを行わない確率は83%と高確率で6月は利下げを行わない状況となっています。そして、利下げの時期は6月の次の7月ではなく、9月に実施されるというのが有力となっているようです。
利下げが遠のいたという事で、米国株は下落しており、また長期金利が上昇している事から米国債券ETFも下落しています。
私は、利下げが行われる事を見越して米国債券ETFを購入しています。私が購入した水準よりも長期金利が高くなっているので、米国債券ETFは含み損状態となっています。
それでも、あまり気にしていません。現在の高金利がいつまでも続くとは思えないからです。
確かに米国経済は依然として力強く、インフレが落ち着くのにも暫く時間が掛かるのかもしれません。ただ、この高金利をいつまでも続けていると米国経済は確実にポキッと折れてしまいます。それが怖いからFRBも6月ぐらいには利下げをしたいと思っていたはずです。
利下げの時期が遅くなったとしても9月に利下げが行われるのであれば、いずれ長期金利は低下していき、米国債券ETFは上昇していく事になります。それまでじっくりと保有しておけばいいのだと思います。
長期債券ETFは配当(分配金)があるので、定期的にキャッシュが戻ってきます。米国債券ETFが大きく下落をしてしまうと痛いのですが、少し下落をした程度であれば配当金である程度はカバーできるので、ノンビリと回復するのを待っていればいいのだと思います。
利下げの時期が遅くなればなるほど、米国経済へのダメージは強くなり、景気悪化の可能性が高まっていきます。そうなると、米国株は軟調な展開になるかもしれません。その際に、利下げを何度も行う状況になっていれば、米国債券ETFが輝いていく時間となっていきます。
いずれは、米国債券ETFを保有しておいて良かったと思う展開がくると思うので、このまま待っていようと思います。
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