テスラ暴落。決算発表後のカンファで何があったのか。

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テスラの決算発表後の時間外取引では当初は株価は上がっていました。ただ、カンファレンスコールにおいてイーロン・マスク氏が発言した事が引き金となって急に株価が下っていく展開となり、その後は大きく下落していました。

一体、カンファレンスコールでどんな発言をしたのか?

何か業績的に良くない事を言ったのかな?

そのあたりも含めて、カンファを確認してみましょうか

テスラの決算発表後のカンファでどんな発言があったのか?株価の下落に繋がった発言も含めて、今回はカンファの内容を一部抜粋してお伝えしていこうと思います。

元々は、決算発表の内容と合わせてお伝えしようと思ったのですが、決算内容とカンファの内容と両方を書くとかなりのボリュームになるので、今回はカンファの内容をお伝えして、明日は決算の内容と分析をお伝えしていこうと思います。

では、カンファレンスコールの内容を箇条書きで書いていきたいと思います。

カンファの内容

・AI 開発は本当に大きな変革をもたらすものであるため、私たちは今後も AI 開発に多額の投資を続けていきます。つまり、長期的にこの点で成功すれば、テスラを世界で最も価値のある企業にできる可能性があると考えています。

・エネルギー貯蔵システムに関しては、第3四半期に4ギガワット時のエネルギー貯蔵製品を導入しました。そして、この事業が成長するにつれて、エネルギー部門が当社の最も利益率の高い事業になりつつあります。エネルギーとサービスは現在、四半期の利益に5億ドル以上貢献しています。

(よしぞうの解説)さて、テスラが時間外取引で大きく下落したのは、サイバートラックについての発言を受けての事です。ここからは暫くはサイバートラックについての発言内容となりますので、ご確認くださいませ。

・サイバートラックで量産体制を確保して、サイバートラックのキャッシュフローをプラスにするのには大きな課題があることを強調したい。これは潜在的に当社史上最高の製品になると思います。そして、これは私たちの史上最高の製品だと思います。人々が手の届く価格で大量生産を達成し、キャッシュフローをプラスにするためには、膨大な労力が必要となるだろう。

・新しい車を作る際に、車のデザインさえできてしまえばプロトタイプは出来上がる。しかしプロトタイプから量産に移るには非常に難しい。そして、プラスのキャッシュフローを達成することはさらに困難です。テスラ以外で100年間の間に成功した新車スタートアップが存在しないのはそのためだ。だから、サイバートラックに関する期待を和らげたい(下げたい)。

・サイバートラックは素晴らしい製品ですが、財務的には、キャッシュフローに大幅なプラスの貢献をするまで、1 年から 1年半かかるでしょう。需要はけた外れにあり、100万台の予約がありますが、これを人々が買える価格で作らなければなりません。それは非常に難しいことです。つまり、私はサイバートラックで墓穴を掘ったのです。サイバートラックは長い間に一度しか登場しない特別な製品の 1 つです。世の中に登場する特別な製品は、市場に投入して量を増やし、成功させるのが非常に困難です。

(よしぞうの解説)サイバートラックは素晴らしい商品であることは間違いないとマスク氏は述べていますが、斬新で新しい車であるがゆえに量産して利益を出すまでが大変なようです。それを「墓穴を掘った」という独特の言い回しで伝えています。ある程度の量産体制が整わないと利益が取れなさそうであるし、それも早くて1年後ぐらいであり、それまでは収益を圧迫する要因となる事を示唆しており、これに市場は反応して株価が急激に下げたという事でした。

では、カンファの続きを・・・。

・営業費用の面では、サイバートラックのプロトタイプの構築とパイロット生産テストに加え、完全自動運転のオプティマスやドージョーなどの AI テクノロジーへの支出が重なったことにより、研究開発費が増加し続けています。当社はこれらの分野に投資を行っており、今後も投資し続けるため、設備投資と研究開発は短期的には増加し続けるでしょう。しかし、当社は営業キャッシュフローをプラスにして投資を継続することに重点を置いています。

・テスラでは、お客様の月額コストの観点からも価格設定を検討しています。したがって、米国での金利コストが大幅に上昇したため、月々のコストを平価に保つために車両の価格を調整する必要がありました。私たちはコスト削減に重点を置くことで、そのような調整を相殺しようと努めてきました。ただし、コスト削減には本質的に遅れがあり、それが利益に影響を与えます。

・私たちは人々が車を購入できるように、より手頃な価格で車を提供する必要があります。私達は金利の上昇について口うるさく言っていますが、金利の上昇によって車を買うための価格が上がってしまいます。金利のせいで人々の月々の支払額がどれだけ上がっても、モデルYの基本的な価格はほとんど変わっていないです。

・当社は最近、米国でのパートナー車両リース プログラムを発表しました。これにより、標準モデル Y を月額 399 ドルという低価格で入手できるようになります。結論として、当社は厳しい経済環境を乗り切る中で、コストの削減と配送量の最大化に重点を置き、将来、特に AI やその他の次世代プラットフォームへの投資を継続していきます。

・金利が高止まりしたり、さらに金利が上昇した場合、人々が車を購入することはさらに困難になります。現時点では、モデル Y が最も売れている車になると考えていますが、他社と比べると販売価格は高い。手頃な販売価格にしないと売れない。だから大変なのです。

・メルセデスの自動運転システムはネバダ州とカリフォルニア州の一部の都市の道路に限定されており、雪や霧の中では機能しないことを皆さんが覚えておくことが重要だと思います。時速わずか40マイル(時速64キロ)で、車線がマークされた先頭車が必要です。私たちのシステムは総合的であり、どんな状況でも運転できるように設計されているため、明らかにはるかに有能なアプローチを持っています。しかし、メルセデスのような制限があると、実際にはあまり役に立ちません。

・信用状況の悪化に対しては、まだかなりの数の靴を脱ぐ必要があると思います。つまり、商業用不動産は明らかにひどい状況にあります。クレジットカードの負債が大幅に増加しています。クレジットカードの金利は高いです。これは 20% を超える金利です。つまり、時間が経つと、明らかに非常に厳しい状況になります。なぜなら、誰かがクレジット カードに 20% の利息を支払っている場合、その人は返済できないことを意味するからです。返済できず、まだ 20% の利息が発生しているということは、せいぜい悪い方向に向かうということです。

(ここからは、質疑応答)

(Q)2024 年にサイバートラックの納車台数は何台になると予想されますか?

(A)年間およそ 25 万台のサイバートラックが生産されることになると思いますが、それが達成されるのは2025 年になると思います。

(Q)FSD が改善しつつあり、ロボタクシーもすぐに期待されているのに、なぜ FSD の価格を下げたのか?

(A)より多くの人に試してもらうため、より手頃な価格にしたかっただけです。したがって、現在の価格は一時的な安値のようなものと考えてください。

・・・以上が、カンファレンスコールの一部抜粋となります・・・

さて、カンファレンスコールの発言を受けて、テスラの株価は大幅に下落しており、結局昨日の終値は9.5%もの大幅下落となっていたようです。

収益性が落ち込んでいる中、投資家達はサイバートラックの販売に期待していたのですが、そのサイバートラックが当面は収益を産み出す事が厳しく、1年ぐらいは収益を圧迫すると発表した事で、しばらくは業績が低迷する可能性が高くなっており、株価の急落へと繋がっています。

今回は、カンファレンスコールの内容をお伝えしました。明日のブログ記事では、テスラの決算内容を詳しい見ていきたいと思いますので、明日もまたご訪問いただければ、嬉しいです。

    

さて、今回の内容は、YouTubeにもアップしています。動画でみると、ブログとは違う魅力などもあると思いますので、ぜひYouTubeの方も見てくださいね。

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