先日、投資の初心者の方に投資について少しお話をする機会があったのですが、投資をほとんどした事のない方にとっては投資のお話って玉石混淆(良い話と悪い話が入り混じっている)なので、何から始めたらいいのか分かりにくかったりしますよね。
投資は若いうちから始めた方がいいとみんな言うよね
間違いなく若いうちから始めると有利ですよね
投資を早くから始めれば始めるほど時間を沢山使えるので非常に有利になります。「思い立ったが吉日」という諺がありますが、投資はまさに思い立ったらすぐに始める方がいいですよね。
思い立ったらすぐに始めればいいのと思うのですが、悪い投資や最悪の場合は詐欺などに引っかかってしまうと最悪なので、そのあたりはしっかりと見極めないといけません。
なので、今回は初心者の方へ基本的な投資先(お勧めの投資先)についてのお話をしていこうと思います。
初心者のお勧めする基本的な事
人には色々な性格や個性があるように、投資においても人それぞれ好みの投資方法やスタンスがあるので、基本的には投資は自分の思うように自由にやればいいです。
ただ、初心者の頃はそもそも投資ってどうやったらいいのか分からないし、どういったものに投資をしたらいいのかも分からない事が多いので、基本的な事項だけをお伝えしていこうと思います。基本的な事を理解しながら、投資を行い、慣れてくれば自分なりのスタンスを確立していけばいいのだと思います。
- 分散する
- インデックス投資をする
- レバレッジや信用取引はしない
- 元本保証があっても高利回り投資は避ける
まずは、この4つの事を意識しながら投資を始めていけばいいのではないかなと思います。
そして、投資経験を積みながら、色々な情報を取り入れていき、自分がやりやすい方法を探していくようにしていけばいいのだと思います。
分散する
最初に投資をする際に重要な事は、安定的な投資を心掛けていくという事です。
投資において分散投資がよいと言われているのは、1つのものに集中して投資をすると、その投資対象がダメだった場合に全てが終わってしまう可能性があるからですよね。
よく言われている投資の格言に、「卵は一つのカゴに盛るな」というのもがあります。一つのカゴに卵を全部入れてしまうとカゴを落としてしまった時に全ての卵がダメージを受けてしまうからですよね。
こういった事態を避けるために、投資をする際には分散して投資をする事が推奨されており、失敗した時のダメージを軽減(分散)させる事を意識する様にすることが勧められています。
卵を1つのカゴに全て乗せずに、幾つかのカゴに分けて乗せておけば、カゴを1つ落としてしまっても他のカゴが無事であれば、ダメージを受けるのは落としたカゴの中にある卵だけなので、他のカゴの卵は無事なので安心ですよね。
こういった事から、安定的な投資をするには分散投資がお勧めと言われており、分散投資を心掛けていく事が良いとされています。
インデックス投資をする
分散された投資をする際に、一番便利な投資先がインデックス投資です。
インデックス投資とはどんな投資方法なのか?
日経平均株価やダウ平均株価などの言葉を聞いたことがあると思います。日本の株式市場の平均的な指標が日経平均株価であるし、米国市場の平均的な指標がダウ平均株価です。これらの指標と同じような動きをするように作られているのがインデックス投資です。
自分でこういったインデックス投資を作ろうと思うと非常に大変です。日経平均株価と同じような値動きをするようなものを作ろうと思って、日経平均株価と同じ構成銘柄の株式を買おうとすると、225社の株式を購入しないといけません。
個人でそんなにたくさんの企業の株式を買うのはお金も手間も掛かって大変です。なので、投資信託などを利用して、日経平均株価などの指標(指数)と同じ動きをするように作られているインデックスファンドを購入するのが良いです。
個人的にお勧めするインデックスファンドは、全世界に分散投資されている投資信託です。
日経平均と連動するような投資信託でもいいとは思うのですが、その場合は日本市場が軟調になると苦しい展開になります。日本市場だけでなく、米国市場や欧州市場、中国市場や新興国市場など、世界中の全ての市場にまとめて投資が出来るような投資信託の方が、より分散効果があり安定した運用が出来ます。
個別の商品名をあげるとすると、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)と呼ばれる投資信託がいいのではないかと思います。オルカンと略して呼ばれる事がある投資信託なのですが、全世界に分散して投資をする事が出来るので、初心者にはお勧めできる投資信託だと思います。
レバレッジや信用取引はしない
レバレッジ(倍率を大きく賭ける)や信用取引(少ない金額で大きな取引をする)は、上手く使うと非常に便利なツールとなるのですが、投資初心者や投資初期の頃は避けた方がいいです。
投資をやり始めた頃や若い頃などは、投資をする資金力も少ないのでなかなか増えていきません。そんな時に少ない元手で大きく投資をする事が出来るレバレッジや信用取引などを利用すると、手早く・効率よく・投資をする事が出来るように感じる事があるかもしれません。
特に上昇相場の時などは、レバレッジや信用取引などをしているとあっという間にドンドンと増えていくので、そういった投資方法でたくさん稼いでいる人をみると、簡単に沢山稼げるように感じてしまいます。
しかしながら、相場が逆回転した(下落相場に陥った)場合などは、想像をはるかに超えるスピードでガンガンと資金が溶けていきます。気が付けば、膨大な損失を抱えてしまう事にもなりかねません。
損失を抱えるだけならばまだマシな方で、投資した資金が全額無くなった上に更に「追証」といって追加で資金を足さないと損失をカバーできないほどの損害を被る事もあります。
なので、こういったレバレッジを効かせた取引や信用取引などをする際には損切り(損失を確定させて逃げる)をしないといけないのですが、自分の失敗を認めて損失を確定させる行為は意外と難しく、特に初心者などには高難易度な手法となります。
まずは、身の丈にあった投資方法をしていくべきです。
元本保証があっても高利回りは避ける
普通の投資をしている分には大丈夫なのですが、時折変な投資に勧誘されたりする事もあるかもしれません。
危ない投資と普通の投資の違いは、リスクとリターンのバランスがちゃんと取れている事です。
元本の保証がある投資は、基本的に低リターンです。低リターンというよりは、ほとんどリターンをうまない(現状維持に近い)ものが多いです。
高利回り(高リターン)なものは、基本的には非常にリスクが高くなります。
- 低リスク・低リターン
- 中リスク・中リターン
- 高リスク・高リターン
基本的には、このような組み合わせになるはずです。
なので、元本保証で高利回りなんて投資商品は有り得ないのです。たとえ、「この商品は元本保証なので安全です」と言われても、高利回りであれば詐欺商品だと疑ってかかるべきです。
じゃぁ、元本保証で妥当な水準のリターンの数値はどのくらいなの?
元本保証ならば、銀行預金の金利と同水準ぐらいです
現在の銀行の定期預金金利は、高くても年利0.1%~0.3%ぐらいです。なので、元本保証で2%や3%のリターンを保証した投資商品などは作れないです。中には元本保証で10%ものリターンをうたう投資商品があったりしますが、間違いなく詐欺です。
元本保証と言われると、「元本は確保されるから安全だ」と思ってしまいがちですが、あくまでも業者がそのようにいっているだけであり、信憑性はないです。
投資をする際には、どのくらいのリターンがあるのか?そして、そのリターンに対してのリスクはどのくらいなのか?そういった事を考えていく必要があります。
分かりにくいなと思った時には、低リターンは低リスク、中リターンは中リスク、高リターンは高リスクという原則を思い出してください。また、元本保証の基準は銀行金利と同程度までという感じで覚えておいてください。
まとめ
投資初心者の頃は、どういった投資をすればいいのか分かりにくかったりするかもしれません。
基本的には、「分散する」「インデックス投資をする」「レバレッジ・信用取引はしない」「元本保証があっても高利回りは避ける」という事を覚えておいてください。
これだけでも、大きな失敗は避ける事が出来ると思います。
投資において、一番最悪のパターンは一発退場してしまう事です。
投資は、長くコツコツと続けていけば、いずれはしっかりと花開く可能性が高いです。
なので、まずは無理をせずに地道に安定的な投資を心掛けてくださいね。
コメント