私が投資を始めたのが2004年。その時に目標としたのが「億万長者になる事」。単純に1億円ぐらいの投資資産を作る事が出来たらいいなと思っていました。
あれから18年ほどが経過しました。最初は100万円から始めた投資は、少しずつ投資資金をつぎ込みながらも、次第に投資資産は大きく増え、今では9600万円ほどになっています。一時は、1億円を超えていたのですが、去年の下落によって1億円は割れてしまいました。それでも1億円という規模を超えた状態を2年ほどは維持出来ていたのは上出来だったと思います。
大きく資産を増やす為に必要な資質って何?
私は、貪欲さと懐疑的な姿勢のバランスだと思うよ
大きく資産を増やす為には、何が必要なのか?
今回は、そういったお話をしていこうと思います。
リスクを取る貪欲さと無謀なチャレンジ
大きく資産を増やす為に必要な事は、何だろう?
まずは、リスクを取る貪欲さだと思います。
それは、当たり前だよね
でも、リスクを取る貪欲さがまずは必要なんだよ
大きく増やす為にはリスクを取る必要があります。そのために、色々な情報にアンテナを立てて、まだ芽が出ていない業界や銘柄、育ってきているけれども不安定な銘柄、将来性はあるけれども赤字が続いている銘柄などなど、リスクがあってもリターンを手に入れようとする貪欲さが必要となります。
そして、そこに足を突っ込んでいく勇気も必要となります。まずは、少しだけ様子を見る程度でもいいから手を出す事です。ただ見ているだけではなく自分のお金を投下するリスクをあえてとる貪欲さが必要となります。
そして、投下した資金が増えていくようであれば、更に投下する資金を増やしてリスクを取る姿勢を加速させていくのです。貪欲にリスクを取ってリターンを狙いに行く姿勢が必要なのです。
その時に間違ってはいけないのは、損失が出ているのに更に突っ込んでいくことをしない事です。
あくまでも、リスクを取るのあれば勝ち馬に乗る事です。
「リスクを取るという事」と、「無謀にチャレンジするという事」を混同してはいけません。
まずは、様子を見ながら資金を投下してみる。増えていくようであれば投下する資金を増やしていく。そうやって徐々にリスクを高めていくのはいいと思うのですが、最初の資金投下の時点で含み損が出ているのであれば、ムリに勝負をする必要はないです。
最初の勝負の時点で含み損が出ているのに、更に勝負に行っても負ける確率の方が高いです。最初から含み損になっているという事は、「買いのタイミングが間違っている」か「そもそもの銘柄選択が間違っているか」のどちらかになっています。そこからあえて巻き返しを狙うよりも、一旦仕切り直しをした方が無難です。
ここで勘違いしてほしくない点は、「リスクを取った投資をするのであれば、ナンピンのような事はしない」という事です。
インデックス投資や高配当投資に長期投資をする上で、ナンピンをする事は戦略として間違いではないと思います。急落時や暴落時に仕込んでいく事で長期的には安く手に入れる事ができます。コカ・コーラやマクドナルドなどのディフェンシブな銘柄もこういった戦略を取っていく事は有効だと思います。
それと、リスクをとった銘柄と同じような考え方をしない方がいいと思います。
例を挙げれば、レバナスが下っているのにナンピンを繰り返していては、資金も資産も破綻してしまいます。
「いずれ上昇すれば大丈夫」というのは、リスクをとって投資をする際には捨てて欲しい言葉だと思っています。
ハイグロなどに投資をする際にも、リターンが上がっているのであればマイナスリターンになるまで引っ張っていってもいいと思いますが、最初からマイナスリターン(含み損状態)が続いているのであれば、そこから更に勝負に行くのは危険です。
リスクを取る貪欲さは必要です。でも、無謀なチャレンジは控えましょう。
含み益を担保にリスクを取る
「リスクを取らないとリターンは得れないです」
ここを勘違いして、リスクを取り続ける人が多いです。
リターンすらないにリスクを取るのは収入がないのに借金をしている人と同じです。
含み損の状態で、更にナンピンなどの勝負を掛ける事はリスクをブーストさせている事になります。投資をしているのであれば複利の効果はご存知だと思います。含み損の状態でナンピンを続ける事は、リスクに複利を掛けてしまうという事だと思えば分かりやすいのではないかなと思います。
あくまでも、リスクを取った投資でナンピンなどの勝負に出るのであれば、投資資産全体で含み益があるなどで他の銘柄などで損失を補填できる状態がある事が前提となります。
すでにある含み益を担保にリスクを取るという事です。
そうでなければ、一定の損失が出ている状態ならば撤退するか、せめて追加投資などはせずに最低限の資金で様子を見るぐらいに留めておくべきです。
リスクを取り続けるのであれば、それを担保出来る含み益が育ってから勝負に出るべきであり、まだ含み益もない状態でリスクのある投資先にガンガンと入金力だけで勝負をしながらナンピンなどを続けていくと致命傷になってしまう可能性が高くなってしまいます。
懐疑的な姿勢を保つ
リスクをとった投資をするのであれば、貪欲さと共に懐疑的な姿勢は常に持っていたほうがいいと思います。
「あっ、なんか違う気がするな」とか「これは危ないかな」と思ったら、手を引くことを躊躇わない事が重要です。
リスクを取った投資をしていると、周囲が次々と爆益を取っている事に目が行ってしまって、「もっとリターンを取らないとダメだな」とか「弱気で逃げてリターンを逃がすなんてチキンだな」という意見や雰囲気に飲まれてしまう事があります。
相場から逃げてみたけど、意外に問題なくて結局はその後も上昇してしまうと「逃げたことは大失敗だったな」と結果論で判断しがちだけれど、地震や津波の警報と同じように、何もなくても警報を感じたらまずは逃げる事が大切です。
多くの場合は、たいして何も起こらずに無事かもしれません。でも、そこで逃げる事を怠って、大きな下落に巻き込まれてしまったら、回復するのが困難な大ダメージを受けてしまう事もあります。場合によっては一発退場もあり得ます。
貪欲さだけで突き進むのではなく、懐疑的な姿勢を保ちつつ、自分なりの警報を感じたら逃げる事を躊躇しない事が大切です。
そして、それが空振りだったとしても、それでいいんです。逃げる姿勢を保つ事が重要なのです。
まとめ
投資資産を大きく増やす為には、リスクを取る必要があります。そして、貪欲にリスクを取り続けてリターンを加速させる必要もあります。
ただ、リスクを重ねるのであれば含み益がある状態で行う事が重要であり、含み益がないのであれば勝負を掛ける事は避けておくほうが無難です。
また、懐疑的な姿勢は保ち続け、自分なりに危険だと感じたのであれば逃げる事を躊躇しない事です。そして、それは空振りに終わる事も多いと思います。それでもいいんです。空振りだったとしても逃げる姿勢を保つ事は、大ダメージを避ける事に繋がっていくのです。
貪欲さと懐疑的な姿勢のバランス。
これを上手く保ちながら、「リスクを取ってチャレンジする場面」と「様子を見ながら時には逃げる事を躊躇しない場面」を切り替えていかないといけません。
コメント