ブームに乗る事の怖さ

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株価がドンドンと上がっていて、周囲の投資家達が「これが未来のテンバガー(10倍株)だ」と言っていると、やはりポートフォリオに入れたくなるものだ。右肩上がりのチャートをみていると本当に未来永劫上がり続けていくような気がしています。そして、そんな旬の銘柄に投資をしていないと時代遅れのような気がしてくる。

上昇を続けている銘柄って気になるよね

自分だけが取り残されたような気持になるよね

でも、エヌビディアのように何年にもわたって上昇を続けている企業は意外と少なく、ほとんどの企業は一過性の上昇で終わって、気が付けば元の株価に戻ってしまっている。チャートはまるで富士山やアルプスのように高い山のようなチャートになってしまっている。

今になって振り返ってみれば、あれは行き過ぎた熱狂(バブルみたいなもの)だと分かるのだが、その中に身を投じていると分かりにくいものである。なぜならば、多くの投資家は未来を正当化していたし、アナリストでさえ将来性を讃えていたりしていたのだから夢をみてその銘柄に投資した人間には危険性が見えるはずもない。

例えば、ZOOM(ズーム)を覚えているだろうか。コロナ禍においてオンライン会議などの需要が急増して、最大手だった ZOOMは大きく上昇した。多くの企業が在宅勤務を取り入れ始めており、今後は在宅勤務がスタンダード(在宅でできる業務は在宅へ)となっていくと言われていた。

でも、気が付けばそんな雰囲気は泡のように消え去っていたよね。株価も泡のように消えていったよ。高値の頃は、 559ドルもあった株価は、現在では 87ドルとなっていて、84%も下落しているんだよね。

ZOOM(ズーム)の株価

ビヨンドミートという企業をご存じですか? 植物由来の人工肉の製造販売を行っている企業なんだ。一時は、健康ブームに乗って株価も急上昇していたんだ。マクドナルドやケンタッキーなどもビヨンドミートの人工肉を使って健康志向のハンバーガーを出したりしていた時期もあって、将来的には精肉のシェアの一部を人工肉が占めると言われていた。

でも、今ではベジタリアンや非常に健康に気を使っている人以外は食べる事がなく、一般市場には広まる事もなく、静かにブームは去っていき、株価も高値の 235ドルから現在では 0.71ドルにまで下がっていて、株価は驚異の 99.7%の下落をしています。本当に紙くずになっていますね。

ビヨンドミートの株価

AIブームの時に真っ先に上昇したのがスーパーマイクロコンピューター(SMCI)です。エヌビディアとの強いパイプがあり、エヌビディア製GPUを組み込んだ AIサーバーを製造しており、実際に売上も急拡大していた事から、AIブームの先陣を切って上昇していました。

ところが、売上は伸びていましたが利益率が悪化していっており、AIサーバーが売れても利益が伸びていかないのであれば思ったよりもAIサーバーは儲からないのではないかという懸念が高まっていき、株価も下落していきました。そして、その頃に会計の不備や内部統制への懸念があった事で投資家からの信頼も失墜していき、株価は低迷したままになってしまいました。株価は高値の 116ドルから 27ドルへと 78%も下落してしまったのです。

スーパーマイクロコンピューターの株価

他にも、ビットコインブームに乗って急上昇したメタプラネットやストラテジー(旧マイクロストラテジー)なども、ビットコイン価格の下落によって、株価もあっという間に大幅下落しています。

こういった急上昇した銘柄も、多くの場合は大幅下落してしまって元の株価ぐらいに戻ってしまっています。元に戻ってくれるならば可愛いのもので、更に底の方へと深く深く沈んでしまった銘柄もあるので、本当にブームになって急上昇している銘柄は高値で掴んでしまうと怖いものです。

1年ぐらいの間で急上昇しているような銘柄に飛び乗る際には、必ず損切ラインを設定して、「上手く行けばラッキー・失敗すれば素直に諦める」という心境で投資をしておいて、いざという時には逃げる準備をしてサッサと逃げ切る事が大切だと思います。

   

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